2015年01月26日

宙地の間06 ー捨てコン打設ー

こんばんは、片岡です。
今日の奈良は午後から冷たい雨が降っています。
たまには雨も悪くないなーと思いつつも、現場にとっては勘弁して頂きたかったりもします。

さて、その現場、今日の作業は捨てコンの打設ですが、その前に基礎の中央下部に鎮め物を納めました。
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宙地の間の無事完成と末永くそこに在ることを祈願しつつ。

作業はというと午前中は捨てコン下地の形を整え、午後からいよいよ打設!というときに雨がパラパラ。
ということで、小雨のなか捨てコンの打設作業が行なわれました。
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ちょうど奈良入りしていた渡辺菊眞所長も現場を見に来られました。

雨降りでしたが、2時間程で無事打設を終えることができました。
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明日は地墨出しが行なわれる予定です。

片岡佑介

2015年01月25日

宙地の間05 ー地業工事ー

こんにちは、片岡佑介です。

1月も終わりに近づき、徐々に日が長くなってきました。
日々、職人さんたちと現場を進めている身としては嬉しい限りです。

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さて、その現場の進捗ですが、先日無事掘方が完了、宙地の間が接地する大地に包まれた場所が現れました。
周辺の方々も日々移り変わっていく現場を興味深く覗き込んでおられます。
週末には地業工事がはじまり、再生クラッシャーの敷詰め、転圧をしながら捨てコンの下地となる形をつくっていきました。

来週には捨てコンを打設し、鉄筋組立、型枠加工が進められる予定です。

片岡佑介

2015年01月09日

宙地の間04 ー掘方ー

あけましておめでとうございます(もう9日ですが・・・)、片岡佑介です。

さて、年末に無事地鎮祭を終え、一旦止まっていた「宙地の間」の現場ですが、新年を迎え7日から本格的に工事が始まりました。

現在は基礎工事に向けての掘方が進められています。
レベルを確認しながら、ユンボで掘削していきます。
基礎の大部分が地中に埋まるため、今日までにも相当量の土が現場から運び出されていますが、まだまだ山盛り残されています。
が、おそらく来週中にはつぎのステップに移れると思います。

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写真は今日の現場の様子です。

これからも随時、進捗をご報告させて頂きますので、本年もどうぞ宜しくお願い致します!!

片岡佑介

2015年01月01日

2015年のD研究所始動。

 あけましておめでとうございます。渡辺菊眞です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 毎年元旦に同じことをいっていますが、D研究所は2007年1月1日に開設いたしました。というわけで、本日で開設からちょうど9年目を迎えようとしています。あと1年で早10年。月日が立つことの早さを改めて感じています。

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 昨年ですが、タイ国境の孤児院兼学校「虹の学校」学舎、「天翔る方舟 School floating in the Sky」が幾つかの国際コンペで表彰され、それに伴い6月はカナダ、11月にはイギリスへと受賞式に赴きました。こういう受賞をきっかけに、この学校の存在をたくさんの方々に知ってもらうことで、まだまだ運営が厳しいこの学校、そしてここで生活している子供たちへ、なにがしかのよいことがもたらされてくれればと願っています。

 さて、今年はというと、幾つかのプロジェクトが進行中です。
まずは、奈良県平群町に建設中の「宙地の間」。これは日時計が内蔵されたpassive solar houseであり、2008年から構想を始めたものです。実に7年の歳月を経て、今年ようやくカタチになります。この建築は小生の自邸かつ、D研究所を兼ねます。

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 完成のあかつきには、宇宙的存在である太陽の巡りを感じながら、生活しつつ、D研究所本部としてメンバーが設計業務を進めていくことができます。完成は6月末くらいを予定しています。

 次は「土嚢の宿の覆屋」。これは高知工科大学、渡辺菊眞研究室のプロジェクトではありますが、小生含め、D研究所の片岡くんも、現場を指揮し、学生とともにつくりあげるものです。日本型の土嚢建築の雛形としての意味をもちうるものとして建設を進めています。このプロジェクトのポイントは現場で逐一、光の入り方を含めた空間の在り方を確認しながら、その都度、変更修正をしつつ作り上げていく点です。基本図面だけがあり、あとは現場で判断という作り方です。学生たちと思考錯誤しながら、妥協なくよりよい空間を作り上げたいと思っています。

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 この建築は完成した空間だけが意味を持つわけではなく、それまでに展開される建設風景が大切だと考えています。日々姿を変えていく現場の風景が、この敷地が立地する神母木(いげのき)という小さな町に、刺激と活気を与え、何かワクワクする場を形成できると感じています。完成すれば村の行灯のように、夜の漆黒に不思議な明かりを灯す存在になるものと願っています。

 最後は、タイの虹の学校の新施設です。具体的には浴場を計画します。虹の学校があるサンクラブリは日中はとても暑いのですが、日が落ち始めると急速に冷え込みます。現在、そのなかで震えながら水を浴びるのですが、これはなかなかにつらいものがあります。そこで、「ここにしかないような浴場を計画して欲しい」という依頼をNPO「輝くいのち」代表の玉城秀大さんからいただきました。薪をつかって風呂をわかす装置を含め、それを覆う心休まる空間を目下構想中です。

 というわけで、今年は幾つかのプロジェクトが同時進行いたします。これまで、さまざまな国で建設を進めてきましたが、どの場所でも、それが故郷であると思いながら、空間をつくりあげてきました。たとえ、アフリカでも西アジアでも、そして日本でも、そこにある身近な場所をとても大切に思いながら、なおかつそれを超える広大な宇宙や内面の心的宇宙の深みへと思いを馳せることができる場所をこれからも作り上げていきたいと思っています。

「すぐこことはるかかなたをつなぐ」

今年もD研究所をどうぞよろしくお願いいたします。

D環境造形システム研究所 代表 渡辺菊眞

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posted by 渡辺菊眞 at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする