こんばんは、片岡鉄男です。
今回はタイトルにあるようにタイ・虹の学校の「天翔る方舟」改修工事の記事です。
と言っても、2月の末から3月頭にかけてのことなので、随分前の話になってしまってますが、、、
書こう書こうと思いつつ、すっかり忘れちゃっていました。
なぜ思い出したかと言いますと、先ほど渡辺菊眞所長から
Architizer A+Awards (Kindergartens category)でWinnerに選ばれたと、とても喜ばしい報が入ったからであります。
まったくもって現金な話ではありますが。。
ということで今回の受賞と合わせて、改修工事の様子もご報告致します。
今回の渡航は2/21〜3/7の2週間で、この間にエントランスドームの改修と現場を確認して部分的な補修をおこないました。
エントランスドームの屋根は勾配が緩かった事で屋根材(ヤーフェ)が痛むのが早く、2度目の雨季半ばから漏っていたこともあり、滑り台同様に鉄板に葺き替えることに。
ヤーフェを取り外して、鉄板の下地を取り付けます。
下地を現場溶接で取り付けた後、塗装タッチアップ。大学の休み期間ということもあり、高知工科大学渡辺研究室から浦本君(当時M2)と大道君(当時B3)も現場入り、塗装や補助作業に精を出してくれました。写真はタッチアップをする浦本君。
屋根材の鉄板も塗装。鉄板を立てかけてあるのは、鉄板を引き上げるための仮設足場です。
一気に飛びますが、鉄板を無事葺き終え、さらに空いた時間で滑り台や単管の塗装をおこないました。
最終日には大工さんたちによって屋根頂部の葺き替えがおこなわれ、全工程を無事完了。
また、今回は改修・補修工事に加えて、高知工科大学建築環境工学研究室による温熱環境の測定もおこなわれました。
方舟の心地よいところ、そうでないところ、時間帯による変化などが数値化され、現在分析結果がまとめられている最中とのことです。
現地の大工さんたちとも話し合い、次の乾季には屋根・床・壁の総取り替えをおこなう予定なので、これまでの経過と今回の温熱環境の分析結果を考慮して、改良を加えながらの総取り替えができればと思っています。
片岡鉄男