11月に一時、とんでもない冷えこみがあり、これからどうなることやらと心配していましたが、
それ以降は比較的温かい日々。気付けば12月で、この温かさ。これはこれで心配です。。
さて、2013年夏に竣工したタイ国境の孤児院兼学校「天翔る方舟」。昨年から今年の前半にかけて数多くの建築賞をいただき、大変うれしく感じていました。そのうれしくも慌ただしかった展開が夏くらいに落ち着きましたが、秋以降にアジアの国から雑誌掲載の依頼をいただきました。
ネットを介してデータのやりとりなどをやっていましたが、ようやく発刊の運びとなりました。

まずはインドの建築雑誌「IA+B」。特集名は「Power of the Hand」の「手仕事の力」とでもいったところでしょうか。

現場の風景紹介にも力がはいっています。

次に韓国の建築雑誌「C3」。

こちらの特集名は「Regionalism and Global Diversity」。「地域主義と世界の多様性」です。条件が厳しく制限されたなかで建築する時、その地域の土着技術の在り方に注視し、それを取り入れながらも、そこにグローバルな建設技術(代替建築を含む)をいかに導入しながら、新たな展開へ導くか?そんな試みが数多く紹介されています。

「天翔る方舟」もまさに、そんな状況で構築したものでした。「方舟」だけでなく、同じような状況のなかで「いかに建築が可能か?」という問いに対する応答を、さまざまに知るのはとても刺激的で、今後の展開の上でも、考えるべき事の幅が広がるように感じています。
今年度末は「方舟」の竹床と壁、草屋根の大補修をします。単なる維持ではなく、改善するべきところは改善し、よりよい建築へ発展させながら維持を続けていきたいと考えています。

蛇足ですが、C3の建築家紹介欄。ひとりだけ現場のヘンテコなおっさん状態です。。。