2008年06月12日

エコ活動視察:御宿町

 みなさん、こんにちは。緑の研究員、高橋です。毎日じめじめした天気が続き、本格的な梅雨の季節に突入しました。いかがお過ごしでしょうか。

 そんな梅雨空の下、われわれ研究員一同は南房総の御宿へと向かう機会がありました。D研究所の設計する東アフリカのエコビレッジプロジェクトに関する打合せで、赤い所長が「Onjuku Organic(おんじゅくオーガニック)」の三成拓也さんに直接お会いするためです。ただそれだけでなく、われわれ研究員一同は三成さんをはじめとして、御宿に住んでエコ活動を実践しておられる方々にお会いする機会を得、みなさんの成果を目の当たりにすることができたのです。

 三成さんは、土嚢を使ったバイオガストイレの型を独自に開発され、その試作品をご自宅の近くに建設されました。バイオガスとは、人糞や家畜の糞尿を利用して生成され、生活に必要なガスとして利用するものです。土嚢によって密閉されるおおきなタンクのようなものをつくり、その中に糞を貯めて発酵させることでメタンガスを発生させるそうです。エコビレッジの住居においても、この三成式土嚢バイオガストイレが採用されています。

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 これはトイレの外観です。写真は、三成さんと三成さんからトイレの仕組みについての説明を聞いている赤い所長です。このトイレはまだ実際に使用されていないそうですが、この小屋の下には直径3mほどの土嚢でできたタンクが地中に埋まっているのです。


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 内観写真です。タンク頂部のマンホールと便器です。便器下の排水管は直接タンクと連結しているので、糞尿が貯められるのがうかがえます。三成さんと赤い所長とのやり取りを小屋の外から注意深く耳を傾けているのは黒の研究員です。
 残念ながら、トイレの全貌を観察することはできませんでした。もっとも、建設中じゃなきゃ見られるはずがないですが。



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 次に、場所を移しまして、三成さんが勤務されている「おおち牧場」を訪問しました。そこは、飼料などに化学物質等を一切使わずに乳牛を育て、オーガニック牛乳を生産することを全国でもいち早く取り組まれた牧場だそうです。
 牛たちを至近距離で見ましたが、とても毛並みがきれいでした。われわれを見ると一斉に顔を向けて近づき、好奇心が強くとても人なつっこい牛たちでした。


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 牧場の離れでついにわれわれはバイオガスに直面しました。写真は糞尿ではないのですが、牛たちの無農薬飼料を発酵させている間に発生するガスです。大きく気球のように膨らんでいるのが分かると思います。牛の糞尿を発酵させると、もっともっと大量のガスが発生するそうですが、それを発酵する装置の建設等、ガスの有効利用の実現への道は一筋縄ではいかないのが現状だそうです。

 これら以外にも三成さんのご自宅や、有機栽培による手作りの蕎麦をいただける蕎麦屋さんを訪れ、御宿に住むみなさんの取り組みを紹介していただきました。

 三成さんをはじめとして御宿のまちに住む人々は、それぞれ自らが積極的にエコ活動を展開されていました。そのような人々が集まる素地が御宿にあるのかと思うとなんだか不思議ですが、自然に囲まれながら人々が精一杯活動する風景はとても魅力的でありました。




posted by 高橋俊也 at 15:59| Comment(1) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
魅惑の風景です。一昨年前から沖縄本島をメインに、食物残渣で豚を飼育する「くいまーるプロジェクト」をやっている方にお会いしたり、市民活動として四半世紀ほどリサイクルに取り組んでおられる方を訪問したりしてきました。「持ち込まない、持ち出さない」などの基本理念は、自然農などの農業分野でもよく耳にしますが、それを徹底するとフードマイレージや、バーチャルウォーターなど、いろいろと考えなければならない問題はたくさんありますね。私たちが身の回りにあるもので、衣食住を満たし暮らしてきた知恵がどういう形で成就されるのか?
エコビレッジから目が離せません!
Posted by あみ〜ご at 2008年06月13日 21:41
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