
こんにちは。渡辺菊眞です。正式に梅雨もあけ、名実ともに真夏がやってきました。
さて、天理大学で、毎週日曜日に土嚢積み名人の河口さんの指導のもと行われてきた土嚢研修も大詰めです。上の写真のように二メートルの小ドームに覆い被さる直径四メートルの大ドームを正確に積む研修だったわけですが、完璧な積まれ方です。
単に大きなドーム壁を垂直に積むだけではありません。ある高さから大ドームも(ドームなゆえに)内側にカーブし始めます。そして、小ドームももちろん、先行してカーブします。二つのカーブをきちんと折り合わせて、小ドームの頂点に大ドーム壁がピタッと合わねばなりません。大ドームにかかる荷重を小ドームで受け流すわけです。ウガンダで建設するのは、これの1.5倍。生半可ではありませんが、この研修の成果を見て、うまくいくことを確信しています。

さて、先行して現地の諸状況の整理と視察に行っておられた天理大学の井上昭夫先生が帰国。敷地の写真を送っていただきました。ビクトリア湖畔のだだっ広い平地です。写真にわずかに見える赤い土山は蟻塚です。2006年にはこの蟻塚から土を得て小さなドームを一基、当地に建設しています。
この草原にエコビレッジの第一棟の建設が8月から始まります。そのための残された準備をこなして、あとは現地の技術などと融合させながら、見たことないのに、どこか懐かしい根源的な空間を生み出したいと思っています。