高知は冷えるときはぐっと冷え込み、雨のときは「高知降り」ともいえる外で歩くに歩けない(傘が完全無意味な)土砂降りです。朝晴れててもいつの間にか土砂降りなんてこともよくあります。
さて、高知工科大学のオープンキャンパスで7月に学生と一緒に積み上げたとても小さな土嚢ドームを先日解体しました。
世界各地で数々の土嚢ドームを積み上げてきましたが、解体現場をみるのはこれがはじめてです。当方が関わった土嚢ドームの第1号「河口ドーム」(ずっと共同で土嚢プロジェクトをすすめている凄腕の造園家かつ土嚢建設技術者:河口さんの名前とったもの)のみは敷地の事情で解体したのですが、その現場はたちあえなかったので、今回が本当に最初の解体経験となったわけです。ここではその模様をお伝えします。
とある事情で、写真が著しく荒っぽくって小さいですが、ご了承ください。
解体はドーム頂上部から順々におこないます。というより、この順序しか無理なのです。すでに解体がはじまっています。
土嚢ブロックをひとつずつ積みおろして木の台にぎっしり丁寧につみあげていきます。
台に限界重量までつみあげると、クレーンでもちあげ、トラック荷台に積み上げていきます。
全部で木の台は三基。丸い土嚢ドームは三つのキューブになってトラック荷台に鎮座。
計200個で積み上げれた土嚢ドームは完全に解体されました。
そして、3つの土嚢キューブを載せた車は、大学を去っていきました。思えば、土嚢を積むための土もトラックで運ばれてきました。時間を圧縮逆転させたような風景が二時間あまりで展開されました。時間の逆転を少し不思議に思いつつ、なくなった土嚢ドームをなんだか寂しく思うそんな時間でした。
また高知で、今度はもっと大きなドームを作りたいと思ってます。
それでは、今回はこのへんで。