少し前に台風が来て、それが去ってから、夏も去ってしまったようでいきなり秋めいてきました。
もともと、春と夏が苦手な小生としてはホッとしています。また戻ってきたりしないでほしいです、夏。
さて、去る9月12日にD研究所で会議を行いました。
いつもの定例会議とは違い、水面下で準備を進めていた、建築批評サイトの立ち上げに向けた編集会議です。

D研究所での建築設計活動は、土嚢建築や海外での被災地復興支援など、あまり一般的とはいえないものですが、同時代のさまざまな建築活動と決して無縁ではありません。無縁どころか同じ土俵上での活動の一様態だと考えています。
ただ、そうはいっても、海外のさまざまな風景や、建設現場、そして何気なく見ている日本の住宅風景と、日本の建築雑誌の誌面を彩っている数々の作品が、同じ地球上に同じ建築として存在していることに,何ともいえない強い違和感を感じることも事実です。
今日び、よく価値観の多様化といった言葉を聞きますが、上記の混在の風景は、そんな言葉であらわせるようなものとはまた違うのではないかと思っています。表層の多様な混在の中に何か大きな、しかも根本的な問題が潜んでいるような気がしてならないのです。ただ、傍目でそんなことをつぶやいても甚だ不毛です。
そこで同時代で展開されている建築活動の様態を、ひとまずは当方も含む建築家の作品に絞りながら、それを見つめ、そこに潜んでいる問題等をあぶり出してみたいと思いました。
ここしばらく、ずっと水面下で動いてましたが、もう水上に現れる直前です。始動は10月1日。ごちゃごちゃ書き連ねましたが、気がむいたらご笑覧いただけたらと思います。
いずれにしても10月1日に全てが明らかになります。乞うご期待です。