2010年12月20日

2010年末のDなる近況。

こんにちは。渡辺菊眞です。

ずいぶん、ご無沙汰になってしまいました。年末だからバタバタしてました、と、定型的なことを言いたくはないのですが、いわざるえない感じでした。昨年も経験したからビックリはしてませんが、高知の冬は普通に寒いです。本当に。

さて、今回はDの近況報告をいたします。

まずは、高嶺格「Good House,Nice Body いい家、よい体」第2章、高嶺格・渡辺菊眞「Good House いい家」プロジェクトのご報告。
去る、11月21−23日に高嶺さんと、タイのアーティスト、オンさんが来沢され、大変刺激的な活動を仕掛けて遂行されました。このプロジェクト、ここまでは空間をつくることに専念してきましたが、今回は、「この場所で過ごしてみよう」というもの。土嚢ドームでサウナをしたり、薫製(!)を造ったり、インスタレーションの中で宿泊(!)したり、、と、美術館内のイベントとしてはハードルの高過ぎる企画をこなしてしまったのです。

スケジュールの都合で、とても残念なことに小生は、この時参加できませんでした。とても残念。ということで、先日、11日に金沢にいってまいりました。ハードとして新たな変化はないものの、土嚢ドーム内にこれまでの活動を記録した写真を燻したもの(=薫製写真)がつりさげられているということをキュレーターの方にお聞きしたので、それを見たいのと、この時点でもって長きに渡る制作が完了したので、その竣工写真をとりたいという思いでうかがいました。

kunsei-photo.jpg

これが薫製写真。活動の記憶が燻されてます。

この日は写真をとり終えたあと、夕刻には懇親会を開いていただき、久しぶりにメンバーと楽しいひとときを過ごしました。次の日も野外でメンバー有志と飲んだりして、いつも作業後に間髪いれず奈良や高知に帰っていた身としてはとてもうれしい時間でした。


さて、次に全く違う話題ですが、「角館の町家」の曳家部分が、国の登録有形文化財に認定されました。この家は約100年前に曾祖父が建てたもの。当時は二階建ての町家は珍しく、その意味では(切り妻/下屋付き、などの定形を守りつつも)新奇な建物だったようです。それを全くいじらずに守っていく過程で、当地の2階建て町家の典型となり、そして今回は曳家することで、結果的に当地に残存する数少ない典型2階建て町家となったわけです。

今後も予想できない、いろんな事態が周りに生じる中でこの建物を守っていかねばと感じております。

yokomachi-west.jpg


話はいろいろ飛びますが、「そう見寺再建縁起」の続きをアップしました。今回は、いかなる方法で再建したのかを図解してます。
是非、ご覧いただけたらと思います。別種の建築を垂直結合するという異例の事態と、それゆえに切り開かれた新たな空間の在り方をしめしています。

danmenkosei.jpg


続きましては、小生が監督をつとめる高知工科大学Field Design Studioのお話。来年3月の展覧会に向けて、制作が本格化しています。

fds-pos.jpg

今回は前回よりコンパクトな地域が対象ですが、その分、その調理の仕方が凝ってますし、一体感があります。それでいて新鮮。地域風景を実感もって見れるように風景ビデオも上映する予定です。こちらはホームページもブログもありますので、是非ご覧ください。

Field Design Studio活動日誌 http://yamada-2010.seesaa.net/


最後に、小生が受け持った海外コンペの審査員のお話。ガーナでアートと建築が融合したエコビレッジを建設するというコンペ:「GHANA:2011 Open ARchiTecture CHALLENGE」がいま進行中です。小生はそのメイン審査委員のひとりとなっています。当然審査員なので、その詳細をここでいうわけにはいかないですが、応募された作品群を見て、いまある建築が連綿とした歴史のなかから生まれていること、ある建築がその地域で担っている意味、そしてそれらをひきうけながらも未来を開示していくような空間の構築。

このように、建築として普遍的なことを改めて感じています。そして、それは現在の日本の建築シーンでは感じ難いことでもあります。間違いなく、これは大きな問題だと思ってます。

というわけでいろんなことを書き連ねましたが、こんなことや、あんなことがある、Dなる年末報告でした。

それでは、また。


posted by 渡辺菊眞 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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