暦は9月。さすがに日が落ちるのも早くなり、ずいぶん涼しくなってきました。
夏が苦手な小生にとっては嬉しいです。
さて、9月のD研究所はというと、
高知、D工房の片岡佑介くんが、震災復興活動に尽力するため東北に出向しました。
しばらくは宮城大学の竹内泰先生と行動をともにして、現況をつかみ、後には個人で活動できることを自律的に進めていくことになります。活動は数ヶ月におよぶ予定で、その間、彼は東北に常駐することになります。
彼の活躍を心より願っています。
小生も近いうちに、東北に行きたいと考えております。何か力になりうることを考えたいです。
片岡くんの活動模様は彼のFace Bookページで随時報告されています。
是非、ご覧ください(上の写真は「南三陸町歌津/橋桁が流出した歌津バイパスの高架橋」撮影 片岡佑介)。
小生が執筆している高知新聞の年間連載「この場所 この地球 あの建築」もやうやく30回をこえ、全体の6割を終えました(逆にいうとまだ4割も残っていることになります)。現在は「高知の建築探訪」というシリーズを執筆中で、「掩体壕」(戦闘機の格納庫)、「龍河洞」、「沢田マンション」を紹介しています。

「掩体壕」。戦争遺産ではあるものの、これを造り上げた創意には大いに学ぶべきところがある。

「龍河洞」日本三大鍾乳洞のひとつ。弥生時代の住居跡が残る。古代人はシェルターとして活用しただけでなく、この美しさにも心打たれたはず。

「沢田マンション」沢田夫妻が数十年かけて造り上げた自力建設の住処。力強く大らかな空間が素晴らしい。
このシリーズを終えると、アフリカでのエコビレッジ建設活動の話へと移行していく予定です。
さて、来る9月18日には「イワクラサミットin松山」にて小生は「聖域における建築の配置術」の発表をいたします。これは巨石研究者やその愛好者によって設立された、「イワクラ学会」主催のシンポジウムです。小生はイワクラそのものに関しては愛好のレベルを出ませんが、イワクラのある聖山の山中や麓に立地する社寺の建築群の配置術に関してはずっと研究を続けています。今回はその成果の一部を公開させていただくことになります。この研究も近いうちに書籍にまとめたいと考えております。
設計活動としては、建築コンペを数点、来春から工事開始予定の土佐プロジェクト、太陽の家の発展進化版を設計中です。これらに関してもまた改めて報告いたします。
今回はここまで。
それでは、また。