新潟にきてから早くも10日あまり。現場も随分進みました。とはいえ、活動拠点にネット環境がなく、毎日かくはずだった日誌もかけずじまい。そこで当初の予定とは違いますが、ある程度まとめて報告させていただきたいと思います。
今回は、土嚢を積むまでの準備作業のご報告。
1、資材の搬入。
準備作業の初日。セメントはじめ、大量の資材が運ばれてきました。手前がセメントですが、土嚢につめる土はこの20倍の量、およそ60トン必要となります。わかってたとはいえ、目の前の物量の多さに圧倒されます。
2、建具の製作。
土嚢を積む前にまずは建具を製作せねばなりません。建具は存置型。通常は建具は土嚢ドームにあける開口部に仮枠をはめて、積上げ後に仮枠をはずして取り付けるのですが、今回ははめっぱなしの建具にします。まずは木材のカットから。
建具をつくりきってしまうと移動が大変なので、くみ上げは建設現場のそばで。
くみ上げたあとは屋根をしあげて、ひとまずは作業終了。
3、墨出し。
次はいよいよ墨出しです。大地に神社の芯線をガリガリと刻みつけます。小生はこの作業がとても好きです。
何もなかった場所に中心がうまれ、風景が異化されるからです。建築する意志がもっともシンプルに、そして力強く現れる瞬間です。
まずは、柳都大橋ができたことでうまれた都市軸の延長するラインを刻みます。このラインが神社の主たる骨格となります。
円弧壁の中心にはすべて杭をうちつけます。不思議な地上絵があらわれはじめます。
墨出し完了。いよいよここから空間がたちあがりはじめます。その模様はまた次回に報告いたします。
ちなみにこの準備作業、小生とD研究所・高知の片岡、あとは高知工科大学の学部4年の二人の計人でおこないました。これ以降は後発隊の学生、市の芸術祭推進科のみなさん、そしてボランティアのみなさんとともに建設をおこなっていきます。