
こんにちは。渡辺菊眞です。
5月8日に高知に戻り、17日にふたたび新潟の現場にもどってきました。小生が現場不在の間は、「D研究所・高知」の片岡佑介氏が現場指揮をとっており、その間も着々と現場はすすんでいました(天候不順には勝てないですが。。)。
前回は「土嚢の積み始め」の模様をおつたえしていたのですが、そんなお話は随分前のことになってしまい、そこからの流れをいまさら丹念にお伝えするのも何処か違うと感じています。またD研究所のface book ページでもアルバムで施工進行の様子をお伝えしていたので、17日までの様子はまずはそちらをご覧ください。
建立日誌(5/1-5/2)
建立日誌(5/5-5/7)
都市風景の中の産泥神社
土嚢ドームは、一段一段の土嚢リングの積み重ねです。それなので少しずつ高さが増すものの、工程の変化はほぼありません。単調ではありますが、ブロックひとつひとつが構造材。それゆえ、部分部分のの構造的意味が大きいのはもちろんですが、それが積み重なった空間の中に身をおく際に、受ける感覚もまた重たく迫力に満ちています(冒頭の写真は5月20日のもの。天への孔はどんどん小さくなっていきます)。
小生が戻った17日以降は直径5m ,高さ4mの本殿ドームの建立がメインの作業。土嚢ドームは日々高くなっていき、日々建築空間化していくさまを見ていくこととなりました(見るというよりは積みながら見るのですが)。
本日、5月25日現在、本殿ドームの土嚢積みは完了。その模様は後日お伝えしますが、建築めいたものが、完全に建築空間となり、天と地をつなぐ場所が、都市の片隅の原っぱにできあがりました。これまでも何度もたちあった瞬間ではあるものの、今回のそれはいつもと違って純粋に天と地をつなぐ場所となっているので新鮮な感慨があります。
ここからは拝殿と幣殿に屋根をかけ、外部仕上げと入っていきます。いよいよ大詰めです。本殿建立の模様とあわせてまたお伝えいたします。
乞うご期待。です。

夕暮れ時の現場。黄昏の原っぱとそこにある奇妙な「山」。不思議でどこか懐かしい風景。