梅雨という確信をもてないままにあけてしまった(らしい)梅雨。というわけで季節はいきなり夏に。クマゼミがやかましく鳴き出しました。僕はというと、日射にやられて体調不良に。早くなおして元気に活動再開させたいところです。
さて、昨年12月に着工したタイ国境の孤児院兼学校「虹の学校」の新校舎「天翔る方舟」がもうすぐ完成しようとしています。

小生は5月末から6月初頭にかけて現場の確認と建設作業でタイに渡航。この時は主に2階の竹の造作と土嚢ドーム外壁の土壁塗りがメインとなる作業でした。この時点で9割近くまで校舎はできていました。


小生が帰国後、雨季に入った鬱陶しい天気の中で片岡監督(彼は現場がはじまれば常駐し、現場の完了とともに高知に帰還する、を早くも3現場もこなしています)のもと、建設はすすみ、、とうとう滑り台が完成しました。
これは、ずいぶん前にこどもが描いたという「空飛ぶ校舎」と、そこから滑り降りる「滑り台」が着想となって設計したものです。3m近い高さから一気に滑り落ちます。

小生が帰国直前にお化け騒ぎ(黒くて、目が爛々と光って、ドーンと音をたてて落ちて来る)があり、ここの霊を鎮魂する意味をこめて3階の吹抜け上部には仏壇も設置しました。お化けにもここの活動を許してもらえたらと思います。


校舎が完成していくのにともなって、2階でご飯を食べたり、その後、遊び回ったりと、早くもこどもたちはこの空間を楽しんでいるようです。たぶん、もっともっといろんな遊びを開発してくれると思います。
完成は7月末。当初の予定よりも随分長引いてしまいましたが、そのぶん、とてもいい場所ができたのではと思っております。
さて、これからのD研究所ですが、ひとつ、とても興味深いプロジェクトのお話をいただきました。

「古墳銀座」の山辺の道の東にそびえる竜王山。その中腹に望楼をつくるというものです。
はるか昔には湖だったという大和盆地。その「湖畔」にある山辺の道の古墳群。湖畔の奥の山は死者の領域です。この異界から大和盆地を眺めるための空間は、単なる展望台ではあろうはずもありません。では、どんな空間が相応しいのか?ただいまそれを構想中です。

この場所は大きな楠の木が1本。この木も構想の肝になりそうです。
また、これに関しては展開次第、報告します。
というわけで、完成間近の「方舟」とこれからのプロジェクトのお話を少し、、でした。