今年はひどい寒さがつづくかと思えば、やけに暖かで春を思わせるような日になったりと不安定な天候です。
年々、「異常」が続いていて、何が「正常」なのかもはやよくわからなくなってしまいました。まずい事態なのだけは確かだと思うのですが。。
さて、今回は受賞や掲載などについてのご報告です。
まずは受賞。
水と土の芸術祭2012で制作した「産泥神社」が2013 International Awards Program for Religious Art & Architectureにて入選しました。これは宗教的な建築と美術に送られる賞で、世界的にも著名な賞です。キリスト教教会に関わるものがほとんどなのですが、都市の片隅にある、都市や場所の起原を憶う空間が、その中で評価されたことを素直にうれしく思います。


どこにでも簡単に手にはいる材料で、瞑想的な空間が、このような場所にあることの重要性が評価されたようです。このような試みがもっと今後もおこって欲しいとのこと。建築が在る場所が法規制によって厳しく制御されている中、この立地(土地の用途として道路であり、国土交通省の許可が必要でした)での試みはとても大変な困難を伴うものだったのですが、こんな試みをそれでも提起しつづけたいと思っています。
次に、掲載ですが、建築やアートの一大website、designboomに、タイ国境の孤児院兼学校「天翔る方舟」が掲載されています。現在竣工から早くも半年近くがたとうとしています。子供たちの大好きな場所になっていることは言うにおよばず、学校のシンボルとなり、この学校を見たいがために訪れる人も大勢いるようです。見学のあとは寄付もしてくださっているようで本当にありがたい話です。
たくさんの人に愛されて、とても幸せな建築だと、改めて感じています。


年があけて早くもひと月がたとうしています。今年は日本での住宅プロジェクトを中心にしつつも、タイでの試みの発展型として、その隣国でも建設を展開していきたいと思っております。またの御報告をお待ちいただけたらと思います。