2008年05月12日

ミースをハメル。-前編-

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 こんにちは。渡辺菊眞です。先日、お知らせした「三巨匠を場所にハメル」即日設計ワークショップの第一回目が、5月10日に滋賀県立大学にて開催されました。第一回目は「ミースをハメル」です。

 巨匠ミースの珠玉の傑作、ファンズワース邸を彦根の一画にハメ込み(場所にハメル)、そのことでミースをもハメて(巨匠をハメル)あわよくば、近代を乗り越えようという壮大な企画です。

 さて、ファンズワース邸はご存知のように上の写真のようなものです。住居ではありますが、ほぼ神殿といっていい構成美を誇ります。
そして、この「近代神殿」を彦根のどこにハメルのかというと、、、。

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 嗚呼。こんな場所(彦根城の内堀と中堀の間の孤島のような住宅地)にです。全然ハメられなそうです。このハメル建築とハメル場所との、あまりにも落差に即日設計集団(三巨匠場所ハメ委員会)のみなさんも、どこか悲壮(?)な表情で敷地を見つめています。

 印象の落差だけでなく、物理的にも相当な工夫をせねば、ここにはハメられません。ファンズワース邸は住居部分ですら23.5メートル×8.5メートル。一方、この敷地は奥行き12.5メートル×間口7.5メートルしかありません。この敷地にテラスも含めてハメルとするとかなりの力技が必要です。

 しかも、ただ物理的にハメルだけでは仕方ありません。場所とクロスさせることでファンズワース邸の隠れた魅力や限界をも露呈させて、それを乗り越えねばなりません。乗り越えてこそ巨匠ミースをハメたことになるのですから。

 さて、この厳しい戦いの行方はどうなったのでしょうか。その模様は後編にお伝えいたします。

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「ハメれるものならハメてみよ」という、(にくたらしいほど)余裕の巨匠です。目もあわせてくれません。

追伸、建築家の写真が横向きや斜め45°なんかが今でも多いけど、そんなところにまで巨匠の影響が、、。全然だめやん現代。そろそろ乗り越えんと。


posted by 渡辺菊眞 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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