2007年11月03日

広島土嚢ハウスプロジェクト中間報告。

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こんにちは。渡辺菊眞です。先のメールに記したように、先日10月26日〜28日まで、広島で土嚢ハウスを作りにいってきました。

 当方、今回の出張と、その次の週の2回で完成させる予定でしたが、当日、現場に着いて改めて話しを聞いてみると28日夕刻には完成させて欲しいとのこと。頭の中で漢字二文字がリフレインを続けました。
「無理」。「無理」。そして「無理」。経験上「無理」。

 しかし、そんな二文字をはなから繰り出しては志気が下がるというもの。建設に携わってくれた竹の子学園のみなさん(農家の方で平均年齢が78歳とのこと。驚異的な持久力と技術の持ち主の方ばかりでした)、広島大学を主とした学生のみなさん、そしてその他、多方面から建設にかけつけてくださったみなさんともども、すさまじい勢いで建設していただきました(もちろん当方も全力で建設しました)。

 最終日、28日の午後には、ひょっとしたら「可能」かも。といったポジティブな二文字がちらつき始めたほどでした。

 結局あと一息のところで日没。完成には至りませんでしたが、当方が関わった土嚢ハウス建設のなかでは最速スピードでした。

 11月13日と14日に再訪し、今度こそ確実に完成させる予定です。また報告いたします。

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 上の写真は高速で「どんつき」をふるう「赤くない」赤い所長(要は僕)です。

2007年10月25日

広島土嚢ハウスプロジェクト。

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 みなさん。こんにちは。渡辺菊眞です。
突然ですが、明日からドーム型の土嚢シェルター一基を広島にて作りにいってきます。

  今回の土嚢シェルター建設は広島の「志路・竹の子学園」に土地を提供していただいて建設します。広島志路では過疎化が進んでいるそうです。そこで「竹の子学園」では、子どもたちと農業体験を通じて土地の活性化をしようと試みておられるようです。

 「土のうハウスプロジェクト」も、地域活性化の一環として考えられているようで、将来的には「土のうハウス」を3棟作り、土地のシンボルとして、子どもたちの作業場として、また遊び場として活用していきたいとのことです。

 今回はその大きなプロジェクト実現のため、まずは実験的に内径3メートルのドーム型土嚢シェルターを建設します。このプロジェクトには広島大学院町田研究室も主体的に関わっておられて、いろいろ準備等やりとりを進めてきました。

 可能なら、3日でシェルター1基完成させたいとのこと。おそらくギリギリの工程となり、厳しいとは思いますが、楽しみです。

 土嚢建築は大地を掘って、第二の大地(あるいは地形)として、土を積み上げて造りあげていきます。完成後には土嚢から草花が芽吹き、本当に第二の大地となりながら、その一方でシェルター内部は胎内に似たやすらぎが得られます。

 心理療法の代表的なものに「箱庭療法」なるものがありますが、等身大の「箱庭」を造るような癒しの効果があるのではないかと思ったりしております。

 何はともあれ、行ってまいります。また現場の状況なども報告できたらと思ってます。

 (ちなみに冒頭の写真は2003年にインドで建設した小学校図書室の見上げです)

 Dの赤い所長 渡辺菊眞

2007年04月11日

芽吹く大地の家

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 こんにちは。渡辺菊眞です。最近は「赤い窓」でもお世話になってます。というよりひさしぶりの扉への書き込みです。

 僕の主たる建築活動のうちのひとつ、大地に還る家関連のページをアップしましたので、その御報告です。

 「芽吹く大地の家-土嚢建築写真館-」です。
http://www.d-ken.info/dono-saku/dono-saku.html

 「大地に還る家、土嚢の建築」は、建設後しばらくすると、袋に詰めた土に混じっていた種や、鳥が上空から落とした糞に混じってた種、あるいは風で運ばれてきた種などが、芽吹き、四季折々でさまざまな表情を見せます。

 また、これらの植物が根をはると断熱性能もアップしますし、芽が水を弾くという防水作用もあります。

 芽吹く土嚢の家を見るとき、これが盛り上がったもうひとつの大地のように思えてなんだかうれしくなります。

 というわけで、おしらせでした。
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