2006年10月16日(月) 工事54日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事(トラス部加工・組立・設置)
■工数:37名(助監督1名 技術者1名 石工9名 大工8名 近隣住民18名)
■日報:小学校裏サルジオノさん宅前庭から大工を集結し、一気に屋根(トラス)の組立・設置をおこなう。今日はこれまでのねぎらいと残りの作業の無事を祈り、イスラム式でささやかな式典を行う(日本でいう上棟式)。本格的な木工事開始に伴い、第五回ワークショップ(木工事)を開催。おもに木造の要点をみんなで勉強する。木の性質など基礎的なことから、継手・仕口、接合金物の使用箇所・使用方法などを確認し、今回もイラストを多く採用したレジュメを作成し、理論+実践形式で行う。石工のムジさん宅を訪問。今回の地震での被害は壁部(レンガ造)のクラック程度。基礎もしっかりしているので、おもに壁部の改修を指示。
■訪問先:ムジ家(12:30-13:00)
■参加者:ムジ・妻・娘(16)・娘(9)・義母 計5名
■構 造:木造+レンガ造平屋
■指摘事項:バットレス(控壁)の導入または木造(壁部)への改修
トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化

大工、ここに集結!
2006年10月17日(火) 工事55日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事(トラス部加工・組立・設置)
■工数:38名(助監督1名 技術者1名 石工10名 大工8名 近隣住民18名)
■日報:石工班のなかには大工もこなせる有能な職人もいて、屋根(トラス)の組立・設置班に異動指示。昨日のワークショップのレジュメをもとに、石工班も近隣住民も組立・設置を手伝うよう指示。次の震災に備えて実践をとおして総合的に学習させる。近隣住民のラトミンさん宅を訪問。今回の地震では壁部(レンガ造)が全壊。現在は簡易な木造壁に改修済み。
■訪問先:ラトミン家(12:30-13:00)
■参加者:ラトミン・妻・娘(21)・娘婿・孫(2ヶ月)・娘(11)・母 計7名
■構 造:木造+レンガ造平屋
■指摘事項:基礎・土台の重要性
木造(壁部)の強化(筋交いの導入)
トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化
木工もこなす石工のパルジミンさん

休憩もトラスで(石工三兄弟、長兄ンガディヨさん)
2006年10月18日(水) 工事56日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事(トラス部加工・組立・設置)
■工数:39名(助監督1名 技術者1名 石工10名 大工8名 近隣住民19名)
■日報:近隣住民のトゥキランさん宅を訪問。今回の地震では屋根が半壊。現在は修復済み。
■訪問先:トゥキラン家(12:30-13:00)
■参加者:トゥキラン・妻・娘・娘婿 計4名
■構 造:木造平屋
■指摘事項:トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化

綺麗です……
2006年10月19日(木) 工事57日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事(トラス部加工・組立・設置)
■工数:39名(助監督1名 技術者1名 石工10名 大工8名 近隣住民19名)
■日報:先日品質の確認を行った良質なココナッツ材が届く。テラスの柱に使用する予定。大工班を二手にわけてココナッツ材の加工にあたるよう指示。大工のポニディさん宅を訪問。今回の地震では屋根の瓦が落ちる程度で特に被害なし。現在、奥さんは妊娠3ヶ月。来年、第一子が誕生する。現在の義父所有の家も老朽化したので来年改築する予定。
■訪問先:ポニディ家(12:30-13:00)
■参加者:ポニディ・妻・義父・義母 計4名
■構 造:木造平屋
■指摘事項:木造家屋の推奨

立派なココナッツ材です
2006年10月20日(金) 工事58日目(7:00-17:00)
■工程:左官・木工事(トラス部加工・組立・設置)・屋根工事
■工数:38名(助監督1名 技術者1名 石工10名 大工8名 近隣住民18名)
■日報:たる木の設置開始。いまのところ雨季による影響はないが、可能なかぎり早く瓦を設置する必要がある。残業してでも今日中にたる木の設置を終わらせようと村人と一致団結。大工のティンブルさん宅を訪問。今回の地震では壁部(レンガ造)が全壊。現在改修中。
■訪問先:ティンブル家(12:30-13:00)
■参加者:ティンブル 計1名
■構 造:コンクリート+レンガ造平屋
■指摘事項:木造家屋の推奨
家屋の規模縮小案

たる木を設置していきます
2006年10月21日(土) 工事59日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事・屋根工事
■工数:36名(助監督1名 技術者1名 石工8名 大工8名 近隣住民18名)
■日報:今日から瓦の設置開始。炎天下のなかの屋根工事は過酷であった。日射病対策として日傘着用を指示。近隣住民のスコーさん宅を訪問。今回の地震では壁部(レンガ造)が全壊。現在改修中。
■訪問先:スコー家(12:30-13:00)
■参加者:スコー・妻・息子(18)・娘(13)・息子(4)・母 計6名
■構 造:木造+レンガ造平屋
■指摘事項:バットレス(控壁)の導入または木造(壁部)への改修
トラス屋根(特に登梁・母屋)の強化

日傘を忘れずに!
2006年10月22日(日) 工事60日目(7:00-16:00)
■工程:左官・木工事・屋根工事
■工数:20名(技術者1名 石工3名 大工5名 近隣住民11名)
■日報:ラマダン最終日ということで、明日からラマダン明け休暇週間に突入。本来なら日曜日ということで現場は休みだが、(社)日本国際民間協力会京都本部から折居事務局長が視察に来られるとのこと。その旨を参加者に伝えたところ、作業風景を是非みてほしい!という強い要望に応えて作業日に。長期休暇前(日本でいう大晦日)で忙しいにも関わらず多くの村民が参加。最近、村人のやる気に完全に負けている…(焦)
デリンゴ郡では、他のSD(小学校)の再建もはじまった。依然とまったく同じ工法で、施行精度も改善されず同じ過ちを繰り返しているのが現状。インドネシア政府の資金で業者が建設しているところがほとんど。

カニゴロ小学校(柱の鉄筋径・鉄筋量:主筋8ミリ×6本/帯筋4ミリ30センチピッチ)

タンキル小学校(柱の鉄筋径・鉄筋量:主筋9ミリ×4本/帯筋5ミリ30センチピッチ)

マンガン小学校(柱の鉄筋径・鉄筋量:主筋8ミリ×6本/帯筋5ミリ25センチピッチ)

スコラメ小学校(柱の鉄筋径・鉄筋量:主筋13ミリ×8本/帯筋10ミリ15センチピッチ)
他のSD(小学校)はトラスの上・下弦材、斜材ともに断面寸法がとても細いのが見てわかる。また、他のSDは一般的なクルーイング材を主に使用しているが、クルーイング材は劣化が早いので、SD SUKORAMEでは耐久年数の長い、良質なベンギライ材を使用。